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6. 保賀昭雄のアウトドア雑記 2007

 暖冬で余計暮らしやすくなったのか、石垣島では倒産したホテルが放したインドクジャクが大繁殖しました。野菜への被害ばかりでなく、天然記念物に指定されている昆虫や爬虫類、両生類にまで被害が拡大しています。
壱岐ではホテルの閉鎖で放された当初20頭ほどのタイワンリスが、作物を食い荒らして大きな被害が出ています。今年1月から5月末までに9,800頭が駆除されたというほどの勢いで増え続けています。
私もインドクジャクの生け捕り罠やモグラ捕獲装置、獣害の監視などの相談に追われていました。

 ご存知の方もおられるでしょうが、温暖化に関わるかもしれない知見について書かせていただきます。
今年の春は、休日になると京都北部の芦生や北山に何度か出かけました。標高600m以上の地域では暖かくなりすぎたためか、ミズナラやブナには花芽があまりついていませんでした。今年は、暖冬でもドングリがたくさんつくコナラやアラカシの多い低山地帯に、昨年以上にクマが降りてきそうな気がします。

 今年の4月中旬にはギフチョウの生息場所探しに出かけ、写真撮影をしてきました。気温の上昇で、京都の標高300m域など、低山地で発生していたギフチョウはあまり見られなかったと聞きます。調べに行くと、今年標高550mから700mの山地帯で発生していました。この標高に新成虫がいるということは、昨年の春に産卵していたのがこの標高だったと言うことになります。地球温暖化の影響で、昆虫の生息地も様変わりです。
主原健司さんの調査では、京都市東山区の通称・東山では、南方系の蝶であるイシガケチョウが死なずに越冬していました。今年は発生個体数も多いかもしれませんと話されていました。
下京区の梅小路公園から程近い私の家の前にも、ナガサキアゲハやツマグロヒョウモンを時折見かけます。暖かい日が続きますから、マテバシイでは昨年よりも多くムラサキツバメが発生したり、ススキでクロセセリが大発生するかもしれないと思ってしまいました。

 桂川や木津川では、南アメリカのアマゾンから日本に持ち込まれたヌートリアの個体数が増えているようです。日本の自然界で繁殖し続けるため、河川、水辺の生態系にも今後大きな影響が出てくることと思っています。各地で私の提案した魚を餌としたヌートリア捕獲法で捕れているそうなので、私も木津川近くに出かけることにしました。
6月16日は朝から京都府城陽市の小学校に、友人3人で自然観察会的な子どもたちの勉強会の講師として参加しました。
16日の午後5時には、スッポンが生息する木津川の支流にニワトリの鶏がらを餌としたカニ籠を32個しかけてきました。夕方に設置し、17日早朝より調べに行くと、スッポンは1頭も捕獲できず、ヌートリアの子ども♂が籠の中で溺死していました。この地域での捕獲は3度目です。おそらく生後2ヶ月から3ヶ月目のヌートリアで、頭胴長500mm、全長950mm(尾長450mm)、体幅140mm、体重は約8.5kgありました。参考までに尾の付け根の周囲長は40mm、先端の直径は7mmでした。記録用として何枚もの写真を撮影しました。幼獣とはいえ、その時に見た水かきの付いたような足と大きな爪、大きな前歯を見てただ驚きました。
こんな動物が増殖し、堤防などのそばに巣穴を掘るのかと考えると本当にぞっとします。外来種問題も何とかしたいです。
 2007.7.6 HOGA 保賀 昭雄


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